健診や診療で患者さんの睡眠の課題に対して取り組めるようになった(OBP 今村クリニック様 導入事例) |S'UIMIN(スイミン)-睡眠の質を脳波で調べる 読み込まれました

健診や診療で患者さんの睡眠の課題に対して取り組めるようになった(OBP 今村クリニック様 導入事例)

生活習慣病の治療や予防に力を入れているOBP今村クリニック様(大阪市)は、睡眠検査の導入によって、これまでの食事や運動の指導に加え、睡眠改善を積極的に提案できるようになりました。

OBP 今村クリニックは、大阪市中央区のビジネスパークにある医療機関です。

2005年より糖尿病をはじめとする生活習慣病の治療の充実とその予防を主眼においた診療を行なっています。

また、健診センターや運動療法施設を併設し、生活習慣病の予防と改善に貢献できる施設も設けています。

今回は、睡眠測定検査を導入された背景や独自の活用方法について、実際に患者様に提供されている今村先生にお話を伺いました。

目新しく、高精度な検査と感じて

- (S'UIMIN社)S'UIMINの脳波測定サービス(InSomnograf:インソムノグラフ)を導入されたのはどういった理由ですか?

(今村先生)まず1つ目は、目新しいサービスだからです。

実施している施設がまだ少ないので「希少性もあっていいな」と。

また2つ目として、実際に自分が試して測定する期間が5日と長く、「正確性も高い」と感じて導入を決めました[1]。

- これまでも生活習慣病の治療に力を入れてきたとのことですが、睡眠に関するサービスは他にも導入されていたのでしょうか?

いえ、これまで睡眠に関して、睡眠障害がありそうな方には、専門外来に紹介していました。

睡眠に悩む患者に勧められるオプション

- 導入してよかったことはありますか?

健康相談で「睡眠障害」や「睡眠時無呼吸症候群」の相談ができ、お勧めできるオプションができました。

生活習慣病で睡眠の不調を訴える方も多いのですが、これまでは相談を受けても、当院でできることがあまりなかったんです。

でも、睡眠検査サービスを導入したことで、こちらから提案ができるようにもなったんです。

生活習慣病で悩んでいる方に、食事指導や運動指導だけでなく、睡眠指導もできるようになったと感じています。

- 例えばどんな患者さんに提供されましたか?

ご自身で「睡眠時無呼吸症候群(SAS)かもしれない」という自覚のある方がいらっしゃいました。

「とにかく日中の眠気が強い」ため、SASかもしれないとのこと。

ただ、単身赴任で大阪にいらっしゃるので、奥様からの「いびき」や「呼吸が止まっている」という指摘は受けられず、SASだという確証が持てなかったんです。

また、日中の眠気に加えて「高血圧がなかなか改善しない」こともあり、一度「睡眠測定をおこなってみましょう!」ということになりました。

睡眠時無呼吸症候群のスムーズな治療に

- 睡眠検査の結果はどうだったんですか?

脳波データを見ると、「覚醒」している時間が長く血中酸素ウェルネスも下がっているため、「SASの疑い」が明確になりました。

提携先の病院に紹介状を出して診断に進み、現在もCPAPを継続されています。

※本サービス利用者に対するその後の治療方針は、紹介先の病院等の判断によって異なります。

- CPAP導入で症状は緩和されましたか?

その方に話を伺ったところ「治療の効果が出ている」そうです。

当院には継続して通っているのですが、日中の眠気も緩和し、血圧も落ち着いてきました。

SASに対する治療を行なったことが「いい結果に結びついているんじゃないか」と感じています。

SASだけではなく、睡眠のスクリーニングとして脳波測定サービスを用いた結果、睡眠専門外来を紹介できたので、本当に良かったです。

検査から治療の導入までがスピーディにできたため、患者さんの満足度も高かったですね。

眠れない方、不調を感じている方にも

- 睡眠検査がお役に立ててうれしいです。他にはどんな方がこのサービスを使われてらっしゃいますか?

患者さんの傾向としては

  •  SASの疑いがあるけど確信までは持てない方

  • 夜に眠れない方

  • 日中の眠気が強い方

の大きく3つのパターンがあります。

夜に眠れない方が本検査を受診すると、「睡眠の質」や「本当に眠れていないのか」が明確になります。

検査を受けたことで「思っていたよりも眠れている」ことが明確になり、安心感が得られて「眠れるようになる」というパターンがあります。

「眠れない」要因となっている、「眠れない」という思い込みを解消するきっかけになるんです。

また、当院は一般内科として診療もしており、通院されている中で内科以外の訴えをされる方も少なくありません。

当院があるのはビジネス街ですので、ストレスを抱えていて眠れない人も多いため、そういった方に勧めています。

また今後は、血圧のコントロールができない人にも勧めたいと思っています。

- 申し込みは、どういった経路のことが多いですか?

こちらも、

  •  睡眠に悩んでいる方にこちらから勧める

  • 人間ドックの睡眠検査オプションとして

  • S'UIMIN社のHPから

  • 会社の福利厚生を用いて

などのパターンがあります。

当院で提供している人間ドックに、「睡眠検査を行う」という希望項目を設けています。

この項目にチェックが入っている方に、睡眠測定サービスを提供しています。

また、S'UIMINのウェブサイトで、大阪で受診できるのが当院だと知って受診された方がいらっしゃいます。

会社の福利厚生を用いて睡眠測定を行われた患者さんもいらっしゃいますね。

レポートも明確で分かりやすい

- ちなみに今村先生ご自身は本サービスを受けてみていかがでしたか?

最初(1〜2晩目)は、頭に電極をつけるため、少しだけ違和感はありましたがすぐに眠れました。

3晩目以降はほとんど違和感もなく、測定することができましたね。

測定の際に、テープの固定が1カ所外れていたこともありましたが、ちゃんとデータが取得できていたのも良かったです。

- ご自身のデータを見て感じたことはありますか?

データを見て思ったのは、評価がしっかりとA、B、C、Dと明確でわかりやすかったことですね。

これであれば患者さんも自分の睡眠の状態がわかりやすいと感じました。

また、自分自身が測定した経験があるので、患者さんへの説明はしやすかったですね。

- ほかのスタッフさんもお試しになったんですよね?

はい、うちのスタッフの中には「自分自身は睡眠に問題がないと思っていたのに、ノンレム睡眠が少なく、血中酸素ウェルネスの低下も認められてショックだった」という者もいます。

また、別のスタッフは「機器の音声案内が親切で使い方に迷うことがなく、翌日には速報データが見れるので、自分の感覚と照らし合わせることもできた」と言っていました。

※ 測定後、1-2時間以内にこのような簡易データを見ることができます。

※ 5晩測定後には睡眠評価レポートも提供しています[2]。

- 皆さんで睡眠検査導入に取り組んでいただき、本当にありがとうございます。
  本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました。

取材協力

医療法人 今村クリニック様

https://obpmic.com/

コラム一覧に戻る